華麗なるギャツビー 映画のあらすじ(ネタバレ)、セリフ、名言
THE GREAT GATSBY(2013)
華麗なるギャツビー
自分の全人生を1人の女性への愛へ捧げた男の物語。
このうえなく壮大で純粋なラブ・ストーリーです。
スコット・フィッツジェラルドの名作小説を、「ロミオ&ジュリエット」の監督バズ・ラーマンが映画化。
きらびやかなエンタテイメントに仕立て上げられています。
映画のあらすじ(ネタバレあり)
ニック(トビー・マグワイア)はニューヨークの証券会社に勤めるサラリーマン。
彼は郊外のロング・アイランドに越してきます。
彼の家の隣には、お城かと見まごうような豪邸が建っており、そこでは夜な夜な派手なパーティーが催されています。
ニックはある日そのパーティーに招待されて、豪邸の主人であるジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と知り合いになります。
ギャツビーは物腰の穏やかな若い紳士で、ニックのいとこであるデイジー(キャリー・マリガン)と会う機会を作って欲しいと彼に頼みます。
ニックはギャツビーとデイジーが5年前に恋人同士だったこと、ギャツビーが戦争に行かなければならなくなり二人が別れたことを知ることになります。
デイジーはその後結婚し、湾を挟んだ真向かいに住んでいます。
ギャツビーは今でも変わらずデイジーを愛し続けており、今の豪邸に住んでいるのは彼女の近くにいるためであり、豪華なパーティーを催し続けているのは、いつか彼女を招待するためなのでした…
英語のセリフ、名言
ニックは約束どおりギャツビーとデイジーを引き合わせます。
デイジーもまたギャツビーのことを忘れたことはなく、彼の愛に感激し、二人はすぐに昔の関係に戻ります。
デイジーがギャツビーに向かって言うセリフです。
on earth この地上で
ここでは everything を強調する意味で使われています。
I wish it could be always like this.
ずっとこんな風にいられたらいいのに。
デイジーのこの言葉には、現実はそうでないけれど、そうであったらいいのに、という思いが込められています。
でもギャツビーは「これからそうなるよ」と固く信じています。
ここに二人の心のすれ違いが表れているようですね…
ギャツビーはニックに「デイジーとの関係を初めからやり直す」と言います。
その際のセリフです。
start over やり直す
ask too much of her 彼女に多くを求めすぎる
I wouldn't ~
ニックはこの表現を使うことで、「僕なら~しないな」と伝えているのですね。
5年前に戻って初めからデイジーとやり直すというギャツビーに、「過去は取り戻せないよ」というニック。
それ対して、「もちろんできるとも」と答えるギャツビーの言葉に、哀しい気持ちになりました。
なぜなら、私も過去を繰り返すことはできないと思うから。
それだけにギャツビーの真摯でひたむきな想いが胸に切ないのです。
ギャツビーは完璧な愛をデイジーに求め、夫であるトムを愛したことはなかった、と彼女に言わせようとします。
トムと結婚したのは、自分と別れてしまって絶望していたからなのだと。
それに対してデイジーが泣きながら言います。そのセリフです。
can't help どうしようもない
ギャツビーの愛情を重荷に感じるデイジー。
彼女は弱さと愚かさを持った生身の人間であり、完璧を求めるギャツビーの愛情には応えることができない。
キャリー・マリガンが、過去への夢を抱きながら、現在の愛に苦しむ、デイジー役を好演していました。
最後に、デイジーを失うの同時に、ギャツビーの人生も終わりを迎えてしまうことになります。
人生の全ての夢と野望を一つの恋愛に託した男の終末が哀しく心に残ります。