アパートの鍵貸します 映画の英語のセリフ・名言、あらすじ(ネタバレ)感想
THE APARTMENT (1960)
アパートの鍵貸します
今では大ベテランのお2人ですが、この頃は若くてとても初々しいですね(*^^*)
上司に逆らえないサラリーマンの哀しさを、2人の恋愛を交えてコメディタッチで描いた映画です。
あらすじ(ネタバレ)と感想
世知辛いサラリーマンの境遇はアメリカも日本も変わらないようですが、なんとジャック・レモン演じる主人公のバクスターは、上司が不倫をする”情事”の場所として、自分のアパートの部屋を提供しているのです。
彼はその見返りに出世を手に入れるのですが、今度の上司のお相手は、彼が密かに憧れていたエレベーター・ガールのフランだった…。
この時代はまだまだ男女格差が根強く、女性の仕事は秘書か、タイピストか、コールセンターか、エレベーター・ガールしかなかったようですね。
フランを演じるシャーリー・マクレーンが可愛いです(*^^*)
明るくて優しくて素直で、憂鬱な通勤時のエレベーターが彼女の存在で楽しみになるのがよくわかる♪
でも自分の上司が彼女と浮気していて、そのデート場所として自分の部屋を貸さなければならなくなり、バクスターは激しく落ち込みます。。
まあそりゃそうですよね(^^;
また、フランの方も、上司の一時の浮気相手として遊ばれているだけなのに、彼と別れることができないのでありました。
ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンがそれぞれの恋心を切なく表現していて、コメディであると同時にホロリとさせられる映画でした。
英語のセリフ・名言
恋人が遊び人であることを知って、絶望したフランが「私には間違った相手を好きになってしまう才能があるのね」と呟きます。
このセリフにはつい共感してしまいました。
私にも身に覚えがあるかも(^^;
フランを優しく慰めるバクスターに、彼女は微笑んで、
「どうしてあなたみたいな人を好きになれないのかしら?」と言います。
彼女はバクスターの気持ちを知りながらも、彼に応えることができない。
恋愛って中々うまくいかないものですよね。。
フランはどうしたら叶わぬ相手のことを忘れられるのかしら、と呟きます。
stick on =張りつく
someone you are stuck on で 自分の心が張り付いている人、という意味で使われています。
get ~ out of your system
~をシステムから追い出す、ここでは、忘れる、心から追い出す、という意味合いですね。
invent = 発明する
恋心を忘れるためのポンプでも発明されればいいのに、とユーモアを交えて言うフラン。
最低男であることがわかっても、すぐに吹っ切ることのできない女心、
その気持ちわかります(苦笑)
フランは stuck on という言葉で恋心を表していますが、ぴったりした表現だなあと思いました。
自分の意思とは関係なく、心が相手にくっついてしまってるんですよね…。
そしてそんなフランを優しく見守るバクスター。
彼は彼女への思いから、上司の操り人形であることをやめ、自分の力で生きていこうとします。
その姿は感動的でした。
そして最後にバクスターへの思いに気づくフランの表情の美しいこと!
2人は会社を脱け出して、それぞれ自立した存在として、お互いに向き合うことになります。
ラストに微笑んでカードをバクスターに手渡すフラン。名シーンだと思います☆