レボリューショナリー・ロード 映画の英語のセリフ、ネタバレあらすじ、評価感想
REVOLUTIONALY ROAD (2008)
レボリューショナリー・ロード / 燃え尽きるまで
これはひどく心に”痛い”映画でした…
恋をするときって誰でも多かれ少なかれ、相手に夢を見るものなのかもしれません。
自分の理想を相手に求めるというか、幻想を抱くというか…
その”夢”の果てに結婚したカップルの、幻想の崩壊とともに結婚生活がだめになっていくう過程が、痛々しく悲劇的に描かれています。
映画のあらすじ(ネタバレ)
主役の夫婦は、ケイト・ウィンスレット演じるエイプリルと、レオナルド・ディカプリオ演じるフランク。
こ2人は「タイタニック」以来の共演なのですね。
若い2人が初めてバーで出会うシーンの美しくロマンティックなこと。
エイプリルの情熱的な瞳が印象的でした。
彼女はフランクに、他の人にはない「何か特別なもの」を感じ取り、恋に落ちます。
「何か特別なもの」が具体的に何を示すのかはわかりませんが、作家になるとか、芸術家になるとか、冒険家になるとか…?
とにかくエイプリルは、自分たちは他の人たちとは違う、特別な人生を送るのだと信じていたのでした。
でも結婚してみると、フランクはごく普通のサラリーマンになり、郊外の家に住んで、平穏だけれど退屈な生活が待っていました。
英語のセリフ
エイプリルがフランクに結婚生活の幻滅を語るときのセリフです。
existence 存在
premise 前提
based on the premise
(ある)前提に基づいている
resign 諦める
エイプリルの、他の人々に対する優越感が明らかになったセリフです。
彼女の言っていることは、自尊心の強い、傲慢な考えのように聞こえますが、彼女は純粋にそう信じ込んでいたのですね。
彼女は美しく、舞台女優として活躍し、世間からもてはやされてきたから、平凡な主婦としての生活に馴染むことができない。
誰しも若い頃には夢を抱いて、いずれ現実と折り合いをつけなければならなくなるときがやってくるものだと思います。
でも彼女は夢を見ることをやめられず、夫であるフランクにその期待を求めようとします。
彼女はフランクに夢を追い求めて欲しいと言います。
冒険心に満ちていた若い頃のことを思い出させます。その時のセリフです。
a little wise guy with a big mouth.
口のうまい小利口な男
フランクはこのセリフで、自分はただの大口たたきの男だったから、君を口説くことができたのさ、ということを言っているのですね。
自分はエイプリルが想像していたような、特別な人間なんかではなかったのだと。
フランクは夢を追うよりは、現在の家庭生活を守ることを選びます。
子どももいるし、常識的な選択だと思います。
しかしエイプリルは、冒険心のない夫を責めます。
その時のエイプリルのセリフです。
try at~ ~に挑戦する
fail 失敗する
この言葉は、家族を養おうと嫌な仕事を我慢しているフランクには酷だと思いますが…
エイプリルはやり場のない情熱を抱えていて、そのことに苦しみます。
幻滅したエイプリルは生活に絶望し、精神的に追いつめられるようになり、ラストに痛々しい悲劇を招くことになります。
お互いに何とか立て直そうとがんばりながらも、どうにもならずに崩壊していく夫婦関係が、哀しく生々しく描かれている映画でした。
ひりひりした痛みが、観終わった後に胸の中に残ります。。