恋愛映画の英語の名セリフ・名言。おすすめ洋画ラブストーリー

恋愛映画や、洋画の恋愛シーンでの英語の名セリフ・名言を集めました。おすすめの洋画の名作、ラブストーリーをご紹介しています。人気の映画のあらすじ・感想も。英語の解説もしています。心に残る映画の名シーンのセリフやフレーズで、英語の勉強もできる!

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わたしを離さないで 映画のあらすじ(ネタバレ)、英語のセリフ、評価感想

 NEVER LET ME GO (2010)

わたしを離さないで

 

キャリー・マリガン主演作品。

原作はカズオ・イシグロの同名小説です。

 

主人公は臓器を提供するために作り出されたクローン人間たち。

過酷過ぎる宿命を背負いながらも、それを静かに受け入れ、それぞれに自分たちの人生を真摯に生き抜こうとする彼らの姿を、詩的なタッチで丁寧に描いた映画です。

 

とても残酷で哀しい物語なのですが、イギリスの地方の風景や、淡々とした静かな映像が美しく不思議な余韻を残します。

主人公のキャシーを演じたキャリー・マリガンが、すばらしかった。

自分の運命を受け入れた上での静かな微笑み、寂しさや悲しみを絶妙に表現していました。

 

 

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映画のあらすじ(ネタバレあり)

 

イギリスの静かな自然溢れる地方に建つ、寄宿学校のヘールシャム。

その学校は外部から閉ざされてどこか秘密めいた雰囲気があります。

 

キャシー(キャリー・マリガン)は同級生のルース(キーラ・ナイトレイ)やトミー(アンドリュー・ガーフィールド)と共にそこで育ちました。

 

ヘールシャムでは厳格な規律があり、特に生徒たちの健康に関しては徹底的な管理の下に置かれています。

 

物語が進むにつれて、ヘールシャムにいる子どもたちは、将来他の人間に臓器を提供するために育てられたクローン人間たちであることが明らかにされます。

 

彼らは外部の「オリジナル」の人間から複製された子どもたちなのでした。

 

でも彼らは普通の人間と何ら変わることのない少年少女として、繊細で傷つきやすい思春期を送ります。

 

 

英語のセリフ

 

キャシーはトミーのことが好きでしたが、親友のルースが彼と付き合い始めてしまい、ショックを受けます。

 

キャシーがそのことについて独白するセリフです。

ルースがずっとトミーのことを馬鹿にしてからかい続けていたのに、突然彼と付き合い始めてしまったため、彼女は驚きと悲しみを感じています。

 

f:id:rabana:20150622162611p:plain

 teasing          からかい

tease            からかう

 

mean            意地悪な

 

all along         ずっと

 

 ルースはまるでキャシーにあてつけるようにトミーと付き合い出したのでした。

そのことによりキャシーはひどく傷つきます。

 

彼らはやがて18歳になり、寄宿舎を出て、農園のコテージに移されます。

 

そこで共同生活を送りますが、キャシーにとって三角関係が耐えられないものになっていきます。

ルースはキャシーのトミーに対する気持ちを知っていて、彼女にこう言います。

ルースのセリフです。

 

 

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 split  up                 別れる

 

he doesn't see you that way

「彼はあなたのことをそういう風には見ていない」

彼はあなたのことを恋愛対象としては見ていない、とルースは言っているのですね。

 

ルースの言葉に傷ついたキャシーは、1人でコテージを去ります。

 

まもなくルースとトミーも別れ、3人は何年も音信不通の状態になります。

 

10年ほど後に再会したとき、ルースもトミーもすでに「ドナー」として、2回の臓器提供を終えた後でした。

キャシーは臓器提供をした人々の「介護人」として働いています。

 

「3人で浜辺に行きたい」

ルースの願いで、3人は昔に戻ったように、日帰り旅行をします。

 

静かな海辺の景色が美しいシーン。

 

そこでルースは二人に

「私を許して欲しいの」と打ち明けます。

ルースのセリフです。

 

 

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keep ~ apart                ~を引き離し続ける

 

as far back as I can remember         思い出せる限り

 

ルースは、キャシーとトミーがお互いに心の中では愛し合っているのを知っていて、嫉妬心から二人の仲を引き裂いたことを打ち明けます。

 

そして、それを今正したいと言う彼女。

ルースはおそらく次の臓器提供で自分が死ぬことをわかっていて、最後にキャシーとトミーにそのことを伝えたいと思っていたのですね。

 

青春期特有の、残酷さと切なさ。

 

ルースはその後まもなく臓器の摘出中に命を落とします。

 

そしてキャシーとトミーは愛を確かめ合いますが、彼らにももうほとんど時間は残されていなかった…

 

彼らの運命のあまりの儚さに胸が締めつけられる思いでした。

でも彼らの人生の物語は、私たち自身の物語と重なる部分もあり、その短い青春期をただひたむきに一生懸命に生きる彼らの静かな表情が、いつまでも心に残っています。

 

 

 

セックスと嘘とビデオテープ 映画のあらすじ(ネタバレ)、英語のセリフと感想

SEX,LIES AND VIDEO TAPE  (1989)

セックスと嘘とビデオテープ

 

スティーヴン・ソダーバーグ監督作品。

社会的地位のある弁護士の夫と、専業主婦の妻。

一見、何不自由なく暮らしている夫婦ですが、そこへ夫の旧友が訪問したことで、彼らの生活が嘘と欺瞞に満ちていることが明らかになっていく。

その展開が心理サスペンスを見ているかのようにスリリングな映画でした。

 

映画のあらすじ(ネタバレあり)

 

アン(アンディ・マクダウェル)とジョン(ピーター・ギャラガー)はアメリカの南部の町に暮らす夫婦。

美しく貞淑な妻、社会的地位のある弁護士の夫と、傍目からは理想的なカップルに見えます。

でも実は、夫のジョンはアンの妹のシンシア(ローラ・サン・ジャコモ)と浮気をしているのでした…

 

真面目で慎み深いアンに対し、好奇心旺盛で奔放なシンシア。

アンディ・マクダウェルとローラ・サン・ジャコモが性格の正反対の姉妹をそれぞれ魅力的に演じています。

 

ある日、ジョンの旧友のグラハム(ジェームズ・スペイダー)が夫婦のもとを訪れます。

グラハムは数年ぶりに町に帰ってきて、しばらく住むとのこと。

アンはグラハムに何か惹かれるものを感じます。

 

 

 

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英語のセリフ

 

アンとグラハムのカフェでの会話のセリフです。

彼らは男女間の愛について話しています。

 

f:id:rabana:20150618150036p:plain

 

be attracted to~         ~に魅力を感じる

 

「男は魅力を感じた人間を徐々に愛するようになるが、女は愛した人間に徐々に魅力を感じるようになる」

 

何となくこの言葉には納得。

 

アンとグラハムは親密になりそうになりますが、グラハムの新居に訪問したときに、アンは大量にビデオテープが置いてあるのを見つけます。

そのビデオテープには、それぞれ女性の名前が記されていました。

 

「これは何なの?」とアンが問いかけると、グラハムは女性にセックスに関するインタビューをしていて、それをビデオテープに記録しているのだと言います。

 

アンはそれを聞いて気味が悪くなり、それ以来グラハムと距離を置くように。

 

一方で、アンは夫のジョンが誰かと浮気をしているのではないか、そしてその相手はもしかしたら自分の妹のシンシアなのではないか、という疑念にとらわれ、ある夜ジョンに聞きます。

そのアンのセリフです。

 

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 affair             情事

 

upset         気が動転する

 

「嘘をついてほしくないの」と言うアンに対して、ジョンは内心は狼狽しながらも、平静さを取り繕って「何もない」と答えます。

ジョンのセリフです。

 

f:id:rabana:20150618152121p:plain                                             

hurt                    傷つける     

 

accuse               非難する

 

その場は何とか取り繕ったジョンですが、結局シンシアと浮気をしていたことがアンにばれてしまいます。

 

そしてアンは動揺してグラハムの家へ…

 

アンはグラハムに「ビデオテープを作りましょう」と言います。

 

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choice       選択

 

a frame of mind            気持ち、気分

 

 

アンがジョンの浮気を知って取り乱しているので、やけになってビデオテープを作ろうとしているのではないかと思い、グラハムはこう言っているのですね。

 

でもアンはビデオを回すようにグラハムに言い、インタビューが始まります。

 

セックスや夫婦関係に関する質問に、アンが答えていきます。

彼女が心の内をあらわにしていくシーン、そしていつしかグラハムの方が質問を受ける側になり、彼の内心が問い詰められていくシーンは、スリリングで胸がどきどきしました。この映画の一番の見所だと思います。

 

日常に潜む嘘と欺瞞があらわになり、性的な興味から惹かれあう男女の間に気持ちのつながりが生まれていく。

緻密な心理劇を見ているかのように緊張感があり、面白い映画でした。

 

 

死ぬまでにしたい10のこと 映画のあらすじ(ネタバレ)、英語のセリフ、評価感想

MY LIFE WITHOUT ME (2003)

死ぬまでにしたい10のこと

 

サラ・ポーリー主演作品。

23歳という若さにしてガンを患い、あと2ヶ月の命だと宣告された女性の、最後の日々を描いた映画です。

彼女はそのことを家族にも誰にも言わず、「死ぬまでにすること」というリストを作り、そこに挙げた項目をこなしていきながら、最後の日々を送ります。

主人公・アンという女性の、自分の運命を受け入れた上での淡々と静かな表情、優しい微笑み、彼女の強さと儚さが強く印象に残りました。

 

 

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映画のあらすじ(ネタバレあり)

 

アン(サラ・ポーリー)は、23歳、夫と幼い娘2人とトレーラー暮らし。

彼女は家族の面倒を見ながら、夜遅くまで大学の清掃をする仕事をしています。

お金はないけれど、愛情にあふれて穏やかな日常だったのですが、ある日突然激しい腹痛に襲われて倒れ、病院へ。

検査の結果、医師に「余命2ヶ月」と宣告されます。

 

アンはショックを受けますが、感情的になることなく、その事実を静かに受け止め、家族にも誰にも話さずに最後の日々を送ることを決めます。

 

彼女は「死ぬまでにすること」というリストを作り、これまでと同じ日常生活を送りながら、その10項目をこなしていきます。

 

英語のセリフ

 

彼女のリストには、

「娘たちに毎日愛していると言う」

「ドン(夫)に新しい奥さんを見つける」

「他の男性と恋愛をしてみる」

などの項目が含まれています。

 

アンは17歳にしてドンと結婚したので、他の男性を知らず、どんな感じか付き合ってみたいと思ったのですね。

 

でも彼女はドンをとても愛しています。

彼は仕事が安定しないけれど、心の優しい良い父親。

ドンはティーンエイジャーだった頃に、コンサートでアンと出会ったことを思い出し、アンにこう言います。ドンのセリフです。

 

f:id:rabana:20150616152327p:plain                                         

in spite of ~         ~にも関らず

 

complain            文句を言う

 

「楽な暮らしをさせてあげることはできないけれど、君は一度も文句を言ったことはなかったね。君のためにより良くなりたい」

そう言うドンの言葉を聞き、悲しそうに顔を歪めるアン。

彼女は泣きそうになりながら、ドンにこう囁きます。アンのセリフです。

 

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 don't ever ~        決して~しない

ここでの ever は don't  を強調しています。

 

でもその時にはドンは眠りに落ちてしまっていて、アンの言葉は彼に届きません…。

ひどく切ないシーンでした。

 

 

一方でアンはリー(マーク・ラファロ)という男性と出会い、関係を持ちます。

マーク・ラファロはどの映画でも存在感のある俳優さんですね。

 

リーは自分の私生活について話したがらないアンにこう言います。二人の会話のセリフです。

 

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アンが自分のことについて何も話せないのは、もうすぐ死ぬという秘密があるから。

でもそれを知る由もないリーは、合う回数を重ねるごとにアンのことを好きになり、彼女に自分の気持ちを打ち明けます。

リーのセリフです。

 

f:id:rabana:20150616154701p:plain           

terrible          ひどい、恐ろしい

 

exist           存在する

 

リーの心のこもった言葉を聞いて、アンは涙を流しながら彼にキスをします。

 

「死ぬ前に他の男性とどんなものか付き合ってみたい」

そういう動機でリーと付き合い始めたアンでしたが、彼女もまたリーを愛し始めていたのでした。

 

でもアンはリーの思いには応えることができません…

彼女は最後に自分の思いをテープに録音して、リーに届けます。

「あなたを愛しているわ」

 

アンの人生はあまりにも短く儚いものに思えます…

 

でも最後に彼女を思い出して優しく微笑むリーの表情に、彼女が確かに存在し、彼の心を温かく照らしているのだと思うと、少し救われた気持ちになりました。

 

 

 

砂漠でサーモン・フィッシング 映画のあらすじ(ネタバレ)、感想、セリフ

SAMON FISHING IN THE YEMEN (2011)

砂漠でサーモン・フィッシング

 

ユアン・マクレガーエミリー・ブラント主演映画。

不思議なタイトルに惹かれて鑑賞してみました。

砂漠の国で鮭釣りをするための大事業を始める物語、

というあらすじを読んでもイメージが湧かず、どんな映画なんだろう???という感じであまり期待せずに観ましたが、面白かったです☆

 

冴えない学者役のユアン・マクレガー、美人で聡明なコンサルト役のエミリー・ブラントを始め、俳優陣が魅力的でした。

 

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映画のあらすじ(ネタバレあり)

 

砂漠の国イエメンの大富豪・シャイフ(アムール・ワケド)は自分の国で鮭釣りがしたいという夢を抱き、投資コンサルタントのハリエットエミリー・ブラント)を介してイギリス人の水産学者フレッド(ユアン・マクレガー)にその計画を依頼します。

 

フレッドは初めはその話を馬鹿げているとして相手にしませんでしたが、中東との関係を改善するために何か明るい話題を、と英国政府がその事業に乗り出して、彼は半ば強制的に計画の担当にされてしまいます。

 

フレッドはしぶしぶながらハリエットと共にシェイフに会い、思いがけずも夢と信念を持った彼の人柄に惹かれていきます。

シェイフを演じたアムール・ワケドが鋭い目と紳士的な物腰で素敵です☆

 

シェイフはただの個人的な欲望から鮭釣りをしたいと思っているわけではなく、砂漠に水を引き、鮭を放流して釣りができるようにする、という大事業を通して、民族を団結し、農業を起こし、自国を豊かにすることを夢見ているのでした。

 

フレッドはハリエットと協力して計画を進めるうちに、しだいにシェイフの理想に共鳴するようになり、事業にのめり込んでいくことになります。

 

英語のセリフ

 

この映画はシェイフの夢を叶える物語でもあるし、また一方で繊細な恋愛を描いた映画でもあります。

リエットには最近付き合い始めたばかりの恋人・ロバートがいますが、彼は軍人で、アフガニスタンに派兵されてしまい、テロが起こって消息不明になってしまいます。

 

彼女はイエメンで仕事をしながら、ロバートからの連絡を待ち続けています。

不安定な精神状態になり、フレッドにそのことを打ち明けます。

リエットのセリフです。

 

f:id:rabana:20150615140656p:plain                                            

stuck           身動きできない

 

move on     前進する

 

make sense      意味を成す

 

まだ付き合い始めたばかりのロバートのことを、もう正確には思い出せない、というハリエット

彼の生死が不明で、彼女はどうしたらいいのかわからない状態にいます。

 

それに対してフレッドはこう返事をします。フレッドのセリフ。

 

f:id:rabana:20150615141639p:plain           

totally           まったく

 

for    years            何年間も

 

フレッドには妻がいますが、夫婦関係は完全に冷めてしまっていて、彼はその状態について「身動きできないでいる」と言っているのですね。

 

フレッドとハリエットは協力して計画を進めていくうちに、お互いに惹かれていきます。

彼らがお互いについて理解して親密になっていく過程が、思いやりに満ちていて良かったです。温かな気持ちになりました(*^^*)

 

フレッドはハリエットを愛し始め、妻と別れます。

しかしハリエットの恋人ロバートが生きていることがわかり、彼女の元に戻ってきます。

リエットは喜んで彼を迎えますが、心の中では気持ちが揺れています。

ロバートはそれを察して彼女に言います。そのセリフです。

 

f:id:rabana:20150615142859p:plain            owe       負っている

 

アフガニスタンの砂漠に派兵されていたとき、ハリエットのことだけを考えていたというロバート。

でも「君は僕に何の負い目もないんだから、君が選んでくれ」と言う彼のセリフが心に残りました。

 

そしてハリエットはフレッドかロバートか、さらにイエメンに残って事業を続けるのかイギリスに帰るのか、選択することになります…

 

観ているうちにしだいに「砂漠でサーモンフィッシング」という壮大な構想に、こちらも共鳴してしまう不思議な映画。

イエメンやスコットランドの風景も美しくて良かったです。

 

 

アルフィー 映画のあらすじ(ネタバレ)、感想、英語のセリフ・名言

ALFIE  (2004)

アルフィー

 

ジュード・ロウ主演のラブコメディ。

ニューヨークに暮らす、プレイボーイを自負する青年・アルフィーの物語です。

様々な女性たちが登場し、アルフィーの華麗なる(?)恋愛遍歴が語られます。

 

ジュード・ロウが茶目っ気たっぷりにカメラに向かって語りかけてくるナレーションが面白かった☆

どうしようもないプレイボーイだけれど情に弱いところもあって憎めない、そんなアルフィー役をうまく演じていたと思います。

 

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映画のあらすじ(ネタバレあり)

 

リムジンの運転手のアルフィージュード・ロウ)は、様々な女性たちと恋を楽しんでいる。

彼は「女性は見た目(顔と体)が一番大切」と言って憚らない。

 

「こんなにたくさんの素敵な女性たちがいるのに、どうしてたった一人に決めることができるんだ?」

彼はこう言って、”誰にも依存しないしされない”関係をモットーにしています。

 

シングルマザーのジュリー(マリサ・トメイ)と付き合いながら、人妻のドリー(ジェーン・クラコウスキー)と火遊びを楽しみ、さらには親友の彼女にまで手を出してしまうという始末。

 

アルフィーは相手が深い関係を求めてくると、うまく立ち回って逃げてしまいます。

女性たちはそんな彼にしまいに愛想を尽かし、彼の周りから離れていくことになります。

 

英語のセリフ

 

アルフィーはクリスマス・イブに、ニッキー(シエナ・ミラー)という美女と運命的な出会いを果たし、恋に落ちます。

二人は一緒に暮らし始めますが、しだいにニッキーのエキセントリックで情緒不安定な傾向が明らかになっていきます。

 

最初にその兆候を目にしたときのアルフィーの心のセリフです。

 

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 doomed       不運な

 

un-oh         あらら、おっと   

失敗したときなどに使われます

 

あらゆる不運な恋愛関係には「あーあ、の瞬間」が来る、

というユーモラスな言葉には笑ってしまいました。

ニッキーとの恋愛関係の終わりを予感したアルフィー

彼はニッキーのことについてこう言います。

 

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sculpture     彫像

 

damaged      傷のついた、ダメージを受けた

 

ニッキーの情緒不安定を指して、「美しいけれど傷のついた彫像」に例えるとは、

何とも冷たい言い方ですね…。

 

ニッキーは自分の問題を承知していて、アルフィーに「これからもっと良くなるようにがんばるわ」と言います。そのニッキーのセリフです。

 

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handful            手に負えない

 

しかしアルフィーはニッキーとはもう無理だと別れてしまいます。

 

相手が少しでも手に負えないところを見せると、あっさり別れてしまうのが彼のやり方。

でも彼は、家を出るニッキーを見た時に胸の痛みを覚えます。

その時のアルフィーの心の中のセリフです。

 

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inevitable             避けられない

 

twinge                 痛み、苦痛

 

プレイボーイを気取っていても、女性と別れる際にいちいち胸の痛みを感じてしまうところが、アルフィーの憎めない部分なのですが…

本当はプレイボーイに向いてはいないのでは?と思ってしまいました(^^;

 

アルフィーが最後に1人で孤独に川岸をぶらつきながら、口にするセリフが印象的でした。

 

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 depend on ~      ~に頼る、依存する

 

自分の望みどおりに、誰にも依存しないしされない人生を送ってきたけれど、心の平和がない。

「もし心の平和がなければ何もない」 nothing  だと言うアルフィーの言葉が心に残りました。

 

おしゃれにコミカルにチャーミングに、アルフィーの恋愛遍歴を描き出して、ラストにしんみりと人生について考えさせてしまう。

そんな映画でした。

 

 

ブルーバレンタイン 映画のあらすじ(ネタバレ)、感想、英語のセリフ

BLUE VALENTINE (2010)

ブルーバレンタイン

 

ミシェル・ウィリアムズライアン・ゴズリング主演。

一組のカップルの、恋愛の誕生と終わりを、これほど生々しくリアルに描いた映画も中々ないんじゃないかと思います。

 

時の流れに沿って物語が進んでいくわけではなくて、若い二人の間に愛が生まれるシーンと、数年後にその愛が破綻を迎えるシーンが、交互に挿入されます。

その独特の描き方によって、恋愛初期の輝きや美しさ、そして最後の別れの苦しさや切なさが、どちらも一層引き立てられて胸に迫ってきました。

 

主演の二人はすごい実力。

表情だけで、彼らの過ごしてきた時の流れを感じさせてしまいます。

 

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映画のあらすじ(ネタバレあり)

 

シンディ(ミシェル・ウィリアムズ)とディーン(ライアン・ゴズリング)は結婚七年目の夫婦。

彼らには娘が1人いて、ディーンは本当の父親ではないのだけれど、それを承知の上でシンディと結婚し、実の父親のように可愛がっています。

 

かつては深く愛し合っていた二人だけれど、最近はあまりうまくいっていません。

二人の間には人生に対する価値観の違いがあり、それが溝を作っている様子。

 

心の通じ合わない夫婦関係を、何とか立て直そうと、ディーンは娘を義父に預けてシンディをラブホテルに誘い、二人だけの時間を持とうとします。

 

英語のセリフ

 

ホテルの部屋で食事をしながら、二人が会話をするシーンで、シンディがディーンに言うセリフです。

 

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ディーンの職業はペンキ塗りで、朝からお酒を飲んで仕事に出かけていく。

シンディは子どもを育てながらも必死に勉強をして資格をとり、病院に勤めている。

 

彼女にはディーンの生活が自堕落なものに見えて、何か人生の目標を持って欲しいと思っています。

それに対してディーンが答えるセリフです。

 

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scenario      シナリオ、脚本

 

goal of life      人生の目的

 

somehow      どういうわけか

 

ディーンは誰かの夫や父親になりたいと思ったことはなかったけれど、シンディと結婚してから、実はそれが自分の求めていたことだと気づいたのですね。

 

そして今の生活以上に求めることは何もないと彼は言います。

 

シンディはそんなディーンがもどかしい。

シンディにはなぜディーンがそれだけで満足できるのか理解できないし、ディーンはなぜシンディがそれほど多くを求めるのかがわからない。

 

夫婦関係を見つめなおそうと二人の時間を持つことにしたのに、返って二人は自分たちの間に深い溝があることに気がついてしまいます…

 

絶望にかられたディーンが酔っ払ってシンディの職場に行き、めちゃくちゃにしてしまい、いよいよ二人の関係はどうにもならなくなってしまいます。

 

シンディがラストにディーンに向かって言うセリフです。

 

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このシンディのセリフが印象的でした。

かつては愛し合っていたけれど、もうお互いをうまく扱うことできなくなっているのですね…

 

ラストで二人は別れることになりますが、フラッシュバックで挿入される若い二人の結婚式のシーンがとても美しく、涙を流す彼らの表情がとても生き生きとしていて、その過去と現在の感情の落差に動揺してしまいます。

 

二人の関係は終焉を迎えてしまうことになったけれど、だからこそ価値観の異なる男女の間にかつて愛が誕生したことが奇跡のように美しく感じられて、かけがえのない物語のように感じられます。

 

 

 

エターナル・サンシャイン 映画の名言、セリフ、あらすじ(ネタバレ)

ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND (2004)

エターナル・サンシャイン

 

ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット主演の、今まで観たことのない型破りなラブ・ストーリー。

 喧嘩別れしてしまった恋人同士の男女が、お互いについての記憶を消してしまうところから物語が始まります。

「記憶を消す」というサービスをする会社があるという設定が面白いですね。

 

 

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映画のあらすじ(ネタバレあり)

 

ジョエル(ジム・キャリー)は、最近恋人クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)との仲がうまくいっていません。

ある晩、激しい喧嘩をしてしまい、クレメンタインは家を出て行ってしまいます。

 

その翌日、仲直りをしようと思ってクレメンタインの職場に訪ねると、彼女はジョエルを知らない人のように扱います。

 

なんと彼女は怒りのあまり、記憶を消すビジネスをしている「ラクーナ社」に依頼して、ジョエルについての記憶を消してしまったことを彼は知るのでした…。

 

ジョエルはショックで動揺し、自分も彼女についての記憶を消そうと、ラクーナ社に依頼します。

 

しかしその施術中に、自分の記憶の中をさかのぼっていくにつれて、彼女との大切な想い出がよみがえっていきます。

 

英語の名言とセリフ

 

ある想い出の中で、クレメンタインのお気に入りの場所である、凍った川の上に二人で寝そべるロマンティックなシーンがあります。

その時ジョエルが幸せそうに呟きます。そのセリフです。

 

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ジョエルは記憶の中で覚醒していて、「この記憶は忘れたくない」と訴えます。

 

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ジョエルは博士に向かって必死に訴えますが、施術をしている博士に彼の声は聞こえず、彼の記憶は次々に消されていってしまいます。

 

ジョエルは記憶の中のクレメンタインを何とか博士から隠そうとしますが、見つけ出されてしまいます。

 

この「記憶の中の追いかけっこ」のシーンは夢の世界にいるような奇抜な映像の連続で面白かったです。

 

でも二人で楽しく過ごした時間の大切な想い出がどんどん消えていってしまう過程は切ない…。

 

とうとう最後の雪が降る浜辺のシーンにたどり着きます。

クレメンタインが「もうすぐに消されてしまうわ」と言います。そのセリフです。

 

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二人は最後に一緒にいられる時間を楽しみ、そしてその記憶も消えてしまいます…

 

そして彼女のことを一切忘れて、ジョエルは目を覚まします。

 

しかし彼らは運命に導かれるように、知らない者同士として、新たに同じ浜辺で出会いを果たします。

 

彼らは惹かれ合いますが、お互いがかつて恋人同士であり、別れてしまってその記憶を消してしまった事実を知ることになります。

 

彼らは動揺します。

「今はお互いに惹かれているけれど、付き合ってもまた同じことが起こるわ」とクレメンタインはジョエルの前から去ろうとしますが、彼は引き止めます。

ラストシーンでのセリフです。

 

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get bored with ~        ~に退屈する

 

trap      わなにかける

feel trapped      逃げ場を失ったように感じる

 

 

ジョエルはそんなクレメンタインに対して微笑み「Okay」と答えます。

 

そうしてクレメンタインも微笑み返します。

 

たとえまた同じことが起こる事になろうとも、二人が新しく関係を始めることを選んだ結末に、感動しました。

二人はこれからまた新しく思い出を作っていくのですね☆