フォロー・ミー 恋愛映画のあらすじ(ネタバレ)と感想、セリフ
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フォロー・ミー
心が温まり幸せな気分になれる、おすすめの恋愛映画です(^^)
1970年代のロンドンの街がとても魅力的に映し出されています。
ヒロイン・ベリンダが街を歩き回るときにかかる、テーマ音楽の甘くやるせないメロディが、またとても良かったです☆
彼女の孤独感が伝わってきて、切ない気持ちになりました。
映画のあらすじ(ネタバレ)と感想
堅物の会計士・チャールズ(マイケル・ジェイストン)は、最近若い妻・ベリンダ(ミア・ファロー)が長い時間出歩いていることに不信感を抱き、探偵を雇って尾行させます。
よくある(?)浮気調査ですね。
この探偵・クリストフォルーを演じるトポルが絶妙です。
とぼけているようで、中々抜け目がなく、ユーモラスで、洞察力に優れていて、温かみがある、なんとも不思議な人物。
クリストフォルーはベリンダを尾行するうちに、彼女が浮気をしている訳ではなく、チャールズとの結婚生活にうまく馴染めず、その孤独感からあてもなく街をさまよい続けていることに気がつきます。
ベリンダは世界の各地を放浪してきたヒッピー的な過去を持つ女性で、自由奔放で、どこか大人になりきれない少女のようなところがある。
ロンドンのお堅い上流階級に育ったチャールズや、彼の友人たちとは価値観が異なり、どうしても馴染めなかったのですね。
英語のセリフ
チャールズはふらふらと出歩きがちなベリンダをもっと家に落ち着くようにと諭します。
その際のチャールズの英語のセリフです。
be different to ~ ~とは異なる
affair 恋愛、情事
結婚は2人の契約で、お互いに義務があるというチャールズ。
それに対してベリンダはこう言います。ベリンダのセリフです。
be nothing to do with~ ~とは何の関わりも持たない
burst 爆発、突発
愛とは契約とは何も関係がないものだし、結婚しても恋愛関係は終わりにならないとベリンダは主張します。
2人は価値観の違いから、すれ違うようになってしまいます。
そこへ探偵のクリストフォルーがコミカルな役割を演じ、事態は思わぬ展開に進んでいきます。
彼はわざとベリンダに尾行を気づかせ、”尾行される者”と”尾行する者”として、2人は一緒に街をさまよい歩くことになります。
この2人の口をきかない「デート」シーンが、とても微笑ましくてチャーミングです☆
孤独で無表情だったベリンダが、しだいに明るく朗らかになっていく。
しかし探偵としての役割を逸脱したクリストフォルーの行動を知って、激怒するチャールズ。
一方で夫が探偵を雇っていたことを知ったベリンダもまたショックを受け、家を飛び出してしまいます。
深刻な夫婦の危機が訪れますが、クリストフォルーがベリンダを取り戻すために、チャールズにある提案をすることに…。
堅物だったチャールズが、ベリンダへの愛情からその”提案”に従うシーンにはじんとしてしまいました。
ラストのボートでベリンダとチャールズが視線を交し合う場面は名シーンだと思います。
切なくてロマンティックで、観終わった後にほんのりと心が温まるとても良い映画でした。